張遷碑(百衲本) 天来書院テキストシリーズ10
佐野光一編 A4判、中綴じ、62ページ
漢代の碑の中でも、極めて素朴な味わいです。文字は基本的に扁平か方形です。他の碑に比べると方形であるといえるでしょう。一文字の中で、上部が大きくどっしりとして安定した印象をうけます。日本の日下部鳴鶴は明治時代この碑を学んで、一世を風靡しました。この表現を好んだ人は多く、伊秉綬、翁同和、何紹基などもこの碑を学んで独特の隷書スタイルを確立しました。
●初心者から指導者・専門家まで利用できる画期的な手本です。
●文字の正しい形や筆路がわかるように「骨書」(文字の骨格をペン書きしたもの)がついています。
●より難しい文字は、巻末の「字形と筆順」で説明します。
臨書している時、文字の形や筆の運びがわからず、先に進めなくなる場合がよくあります。この「天来書院のテキストシリーズ」では、巻末の「字形と筆順」に、難しい文字の形や筆順などをわかりやすく説明しているので、最後まで安心して学習できます。